お酒弱い人・飲酒で胃がんリスク
こんにちは。青江店いそたにです。今回は飲酒と胃がんの話題です。
日本を含む東アジアに多いとされる、アルコールを代謝しにくい体質の人が飲酒をすると、スキルス胃がんに代表される治療の難しい「びまん型胃がん」の発症リスクを高めるとする研究結果を国立がん研究センターなどが今年発表しました。これは1000人以上の患者さんのがん組織を遺伝子解析して明らかにしたものです。
もともとびまん型胃がんと飲酒の関連は指摘されていましたが、アルコールを分解しにくい体質の人(お酒に弱い人)の飲酒とびまん型胃がん患者に特徴的な遺伝子変異の関連が今回の遺伝子解析で初めて明らかになりました。こうした体質の人は飲酒によって変異が起きやすい可能性があるようです。
がんの中でも胃がんは患者数と死亡者数がそれぞれ第3位で、びまん型は胃がん全体の約3割を占めますが発症の要因についてほとんど解明されていません。
今回の遺伝子解析の結果が発症予防や治療法発見につながるのではないかと期待されています。
日本人は、欧米人に比べ遺伝的にあまりお酒に強くない人が多いので意識してお酒の量をコントロールすることが必要かもしれませんね。