ゆずりは薬局は岡山県にある地域の
皆様の健康をサポートする調剤薬局です。

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エイト

エイト

青江店、薬剤師のこさかです!!!

それは物心がつく前からそこにあり、何気なく、さりげなく、

時に人生の壁になり、歓喜の瞬間に寄り添いもする厄介なやつ

です。ここから少し私の体験を話したいと思います。

生まれてすぐ頭蓋内出血で緊急の手術が必要となり、即入院。

小児内科と外科の医師の判断で頭部にメスを入れることになり、

数時間に及ぶ手術の末に無事に成功。そこにいる誰もが喜んだと

同時に、また別の問題が生じました。それが血友病です。

どうも私がみんなと違うと感じたのは幼稚園の頃だったと

思います。その頃は出血もあって、通園も満足にはできて

いなかったこともあり、周りの大人の雰囲気や態度が、

他の子どもに接するものとは違っていたからです。

小学校に上がったときに、私のことを「怪我をしやすいから

気をつけてあげてね」と、全校生徒に対してアナウンスされ、

はっきりと病気のことを自覚しました。

中学では、周囲に私の病気のことを知らない

人間がほとんどでした。
運動制限や行動範囲が限られるハンディキャップを

抱えていましたが、薬を投与することで他の人と全く

変わりなく暮らせていました。限られた友人には伝えて

いました。その友人ははじめこそ驚いていましたが、

その後は以前と変わらず普通に接してくれていました。

そのなんてことない対応に救われたことを今でも覚えています。

そして就職。最初の職場で私自身は病気のことは公言しないまま

仕事を続けていましたが、その当時の自分が出した

最適解だと自負していました。
ただし、そこで出逢った恩師にその考えは間違いだと

言われました。
その恩師から「その病気を周囲の人へ伝えることが、

君の責任だよ」と。今までの考えを改め直す

きっかけになりました。
それまでは人に伝えることで、迷惑がかかるかもしれないと

考えてしまい、話すことに抵抗がありましたが、伝えない事も

それは無責任だと思うようになり、今では誰にでも話すように

しています。その方が自分にとっても楽だということにも

気付きました。

恩師から頂いた言葉が、私にとっての大きな

ターニングポイントでした。


追伸
現在、使用している薬が2種類あります。

とても高価な薬剤ですがこれのおかげで

普通の暮らしを過ごせています。

時代や偶然や運でここまで来れたと思う今日この頃です。